地価公示情報を過去に遡る2つの方法

不動産鑑定をやっておりますと、対象不動産周辺の地価公示情報を過去に遡りたくなる場合が有ります。

この場合の方法を試行錯誤していたのですが、2つほど見つけられましたので、備忘録を兼ねて記事にしておきます。

王道の土地情報システムを使用する

国土交通省が提供している土地情報システムの中に、地価公示・地価調査の情報を検索する標準地・基準地検索システムが有ります。

今まで別の経路(rpamap経由:「rpamap」と「あなまちランキング」 参照)でシステムを利用していたので知らなかったのですが、トップページから入ると地名・住居表示検索が可能です。

⇒ 標準地・基準地検索システム(トップページ)

ちなみに、和泉市小野田町109(和泉-30)ですと、都道府県に「大阪府」・市区町村に「和泉市」・地名(住居表示)に「小野田町109」と入れることになります(数字は全角です!)。

※地名(住居表示)は、地番でも住居表示でも引っ張ってくるようなので、地番を入れるほうが良いでしょう。

このポイントは、昔、『和泉10-1』だったのですが、当時の情報もきっちり引っ張ってくれていて、頑張ってるな〜っと感心しました。

ただ、穴もあるようで、同じポイントでも地番が変わると(丁目がついた等)、以前のものは引っ張ってこないという…。

ちょっと悲しいですね。ポイント単位で管理してほしいところです。

それを補う土地代データ

上記の穴を補えるのが、土地代データというサイトです。

このサイトは、国土交通省が提供する地価公示情報を加工したサイトですが、他の多くのサイトが地図情報とのリンクがメインになっているのに対し、「過去からの推移」等をメインとするサイトになっていて、工夫次第で色々活用できそうです。

追記)rpamap.jpがバージョンアップ

この元記事を書いていた段階では、rpamap.jpに過去の履歴を辿る機能が無かったのですが、2018年末にこの機能が追加されて、一気に楽になりました。

国土交通省提供データを使用するため、この『土地代データ』と同様『昭和58年からしかデータが無い』縛りは有りますが、我々の意見も反映しているだけに『土地代データ』に勝るとも劣らす使いやすくなっています。

こちらの記事も是非ご参照ください ⇒ rpamap.jpの使い方5:過去の地価公示・地価調査価格を遡る

地価公示過去情報を探る手順

過去情報を探る手順ですが、ちょっとややこしいのでステップbyステップで。

まずは、トップページの中程に、「都道府県の公示地価ランキング」という一覧表があるので、この中から「検索したい都道府県」をクリックします。

すると、都道府県内の市区町村一覧が出てきますので、更にその中から「検索したい市区町村」をクリックします。

すると、案の定というか、ちょっと予想外というか、当該市区町村の駅勢圏別地価ランキング(これいいですよね!)・ポイント別地価ランキング等が表示されます。

なかなかおいしい情報が満載で、ここで寄り道したくなる気持ちが出てくると思いますがグッと我慢して、ポイント別地価ランキングから「検索したいポイント」の横の緑の『詳細』ボタンを押しましょう(ポイント番号が書いてくれてないのが悲しいですが、我慢です)。

すると、紫の『過去』ボタンが出てくるのでこれを押すと、過去からの推移がグラフ表示も伴って表示されます。

こちらでも「和泉-30」を調べますと「和泉10-1」時代のデータも引っ張ってきてました(元データが国交省なので当然といえば当然ですが…)。

他のポイントでも検証してみたところ、国交省側で地番の変更により検索にかからないポイントについても、こちらでは引っ張ってきてくれました!

和泉-8:大阪府和泉市緑ケ丘2丁目70番11(2−20−25)を検索していて発見しました。興味がある方は実験してみてください。

このサイトで残念なのは、システム上昭和58年(1983年)以降のデータのみが対象になっている点ですね。

この記事のまとめ

この記事では、地価公示情報を過去に遡る方法について書きました。

正直、どちらのシステムも一長一短で、最適解がない状態ですが、今の所、両者を併用していくしか無いのかな?という感じですね。

国交省がポイント名で検索できるシステム(かつそのポイントである限り過去のデータも引っ張ってくれる仕様)を作ってくれれば済む話ではあるのですが…。

ただ、この過程で見つけた土地代データは面白いサイトですね。この目的だけにとどまらず、いろんな利用ができそうです。

 

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