不動産鑑定士向け…というより自分の備忘録も兼ねてですが、無料のCADであるJW-CADで、座標から敷地図を書く際の手順をまとめます。
これが出来るようになれば、簡単な区画割図位なら書けるようになるので、割と助かります。
読取り用のエクセルファイル作成
エクセルに座標を素直に入力
対象不動産が、以下のように4点の座標を持つ不動産だとします。まずはこれを素直にエクセルに打ち込みます。
図形が「閉じる」ように、最初の点を最後にコピペ
次に、このままでは図形が閉じないので、点4の後にもう一度点1を追加(コピペ)します。
基準点を移動
このままでも良いのですが、読み込んだときにえらく遠いところに図形が配置される可能性があるので、座標の基準点をずらします。
具体には、点1が(0,0)になるように、各座標から点1の数字を引けばよいでしょう。
X座標とY座標を逆転させる
よく分からないんですが、製図の世界と測量図の世界では、座標を各順番が異なるそうです。これを補正するために、X座標とY座標を逆転させます。
これでまず、仕込みはOKです。
JW-CADで座標読み込み
座標メニューへ
JW-CADのメインメニュー⇒その他⇒座標ファイルを選択します(コマンドボタンの座標でもOKですが、設定変えてる人も居ると思うので…)。
座標編集を押して、開いたメモ帳に座標をコピペ
座標編集ボタンを押すと座標読み込み用の『ZTEMP』という名のテキストファイルが開きます(最初は何も書いていなくて、2回目以降は前のが残っているはずです)。
何か書かれていれば全部消した上で、先ほど作成したエクセルファイルの座標部分を以下のようにコピペします。
コピペが終わったら、『ZTEMP』を上書き保存して閉じます。
いよいよ読み込み
ここが肝心ですが、まず「mm単位読書」もしくは「m単位読書」と表示されているボタン(クリックするたびに表示が換わります)を「m単位読書」にします。
製図の世界はミリ単位・測量図の世界はメートル単位との事で、これをやらないと米粒のような図形しかかけません。
そして、「ファイル読込」ボタンを押すと、以下のように赤枠で敷地外周が表示されて、マウスを動かすとその図形が移動します。
あとは画面上の心地の良いところで左クリックすれば、敷地図の完成です。