不動産鑑定理論基礎講座の趣旨
私(代表者 碓井)は、資格試験予備校(TAC)で10年ほど鑑定理論の講師を担当して参りました。
その他、民間セミナー等でも鑑定理論についてお話しするほか、(公社)不動産鑑定士協会連合会主催の実務修習講師や、(公社)大阪府不動産鑑定士協会連合会の主催する大学での講義等でも講師を務めて参りました。
この中で行きついた結論が、
- 不動産鑑定評価基準は複雑かつ、全体が有機的に絡み合っているのでイメージを掴みにくい
- また「教科書的な学習」と、「現実的な鑑定作業」をリンクさせ難い
- これを攻略するには、「現実的な鑑定作業」をイメージしつつの『薄く・浅い』学習によって全体イメージを構築したうえで、「教科書的な学習」に移行することである
というものでした。
とはいえ、雇われ講師の身で、余り過激な教え方変更は出来ず(笑)だったのですが、この度TACから卒業させていただいたのを機に、自社のHPでこれを展開してみよう!と思った次第です。
ただ、TACの講義を否定するわけではなく、受験においては鑑定評価基準の記述に従った「教科書的な学習」は必須です。
イメージとしては、TAC(LECでも良いですが)の講義を受ける前に、この講座をご一読いただき、その後「教科書的な学習」をしていただけると、学習効率・理解が深まる、と捕らえて頂ければと存じます。
本講座の対象者
主として想定しているのは、不動産鑑定士試験の受験生の方です。
ただ、鑑定士として業務を行う中で、弁護士の先生・裁判官の方々・地方公共団体の用地ご担当者様・宅建業者様等からも、「不動産鑑定評価をザックリ分かりやすくまとめた本が無いか?」等の相談を受けることが有りましたので、このような皆様にもご活用いただけるように作成しております。
※受験オンリーな回には、その旨の表記をしておりますので、受験生以外の方は飛ばして頂ければと存じます。
本講座の進め方
第1週目~第4週目の大項目の中に、5つずつ(1日1つ+予備日2日)の記事を配置しています。
これを4週間で消化いただくことで、不動産鑑定評価基準に関する基礎的なイメージを作っていただけるように作成しております。
各週のイメージとしては、
- 1週目が全体像と効果的な学習法
- 2週目が鑑定評価の大まかな流れ(ちょっと概念的に)
- 3週目も鑑定評価の大まかな流れですが、具体的な作業の観点から
- 4週目が、上記で触れていない部分の補足
となっておりまして、4週で鑑定評価理論を(ほぼ)4回転させる構造になっています。
各回の記事は、30分程度で読んで頂けると思いますので、通勤時間等にも無理なく進めて頂けると思います。
質問に関しては、各記事の最後にあるメールアドレスより送付いただけましたら、(即答は出来かねますが)概ね1週間程度で回答させていただくように努力はいたします。
あと、講座自体は思いっきり端折った内容ですので、この講座内で書ききれなかった部分は、追加講座として随時追加していく予定です。
それでは、「面白いかも…」と思われたあなた!以下のリンクより本編へどうぞ!