不動産鑑定士試験短期合格の為の9つの戦術

1か月でザックリ分かる不動産鑑定理論基礎講座の1週目・4日目は、鑑定士試験受験生向けのコンテンツで、『不動産鑑定士試験短期合格の為の9つの戦術』について解説させていただきます。

これは、前回に解説させていただいた3つの戦略である、

  • メリハリをつけ、学習範囲を広げない
  • 全体スケジュールを俯瞰した学習計画を立てる
  • やるべき時にやるべきことをやる

を前提としますので、よろしければ前回講義も斜め読みした上で、以降を読み進めてください。

⇒ 前回記事:不動産鑑定士試験短期合格の為の3つの戦略

メリハリをつけ、学習範囲を広げないに対応する戦術

上記は、「あれもこれも」になって結局消化できなくなることを防ぎ、基本的な部分をしっかりとマスターしようという戦略です。

これを機能させるための戦術が以下です。

更に思い切って絞る

資格試験専門学校では、授業の進行上、基本講義の段階でも論文対策に必要な知識の80%程度を提供せざるを得ません。

しかし、初学者にそれはかなり無理があります。

ですので、講師が提示する「ここはAランク・ここはBランク・ここはCランク・ここはいらない」等の中で、最初は「全体イメージとAランクのみに集中」・「基準中心で留意事項は無視」という風に、更にメリハリをつけましょう。

もちろん、やることを削って「やらない」のはだめ。削った分、その重要箇所に集中して学習してください。

頭から何度も繰り返す

やることを絞っている分、余力は生じると思いますので、頭から何度も繰り返しましょう。

  • 2回めの授業の前には、1回目の授業の復習をする(1時間程度でOKです)。
  • 3回めの授業の前には、1・2回目の授業の復習をする(1時間程度でOKです)。
  • 4回めの授業の前には、1〜3回目の授業の復習をする(1時間程度でOKです)。
  • 以下同様に…

というイメージです。

頭の良い方は、「どんどん貯まっていくと1時間では無理では?」と思われると思いますが、半分正解で半分不正解です。

  • 範囲を絞って、繰り返し学習をしていけば、どんどん早くなっていくので、1章〜6章くらいまでは1時間で見渡せるようになります。
  • ただ、そこからはキツくなるので、7章以降は、1章〜6章の復習1時間+7章以降の復習1時間のイメージにしてください。

これを行っていくと、厳選した重要箇所が何度も繰り返されるので、これが「常識」になります。

「常識」になると「忘れる」ことは無くなりますので、今後の学習の強固な礎になります。

重要度順に少しずつ増やす

上記の学習を進めていくと、どんどん早くなっていって、1時間では時間が余るようになってくるはずです。

そうなったら、Bランクも追加していきましょう。

ただ、追加する箇所にもポイントが有って、抽象的な1章〜4章よりも、具体的な5章〜8章(9章はあとで良いです)を追加していきます。

このようにすることで、「重要なものから積み上げていく」学習が可能になります。

全体スケジュールを俯瞰した学習計画を立てるに対応する戦術

この戦略は、ボリュームが多くて長丁場な試験であることを考慮したものなのですが、前回記事で示したデッドエンドを死守することが短期合格の最大のポイントになります。

ですので、以下のような戦術で行きましょう。

分からなくても良いので、とりあえず消化

几帳面な方ほど、わからない箇所が有ったり、復習の時間が取れない場合にそこで止まってしまいますが、一度止まるとどんどん後から追いかけられてきます。

どうせ1回聴いたくらいでは分からないのが当然なので、「とにかく消化した」という既成事実を作っていってください。

分からない箇所は、後からフォローすればよいだけですが、停滞してしまうと改善するのが非常に困難になりますので。

1回斜め聴き等も有効

とはいえ、専門的な内容をいきなり聴き出して、何も分からないまま聴き続けるのも結構辛いものです。

この中で以下のような方法も有効です。

  1. 「漫画でわかる○○」のような、簡単で全体像を示した書籍等を事前に読んでおく
  2. (タック生なら)ウェブフォロー・音声ダウンロード等を利用して、一度流し聴きしておく

1.は、とりあえずフレームワークを作り、聴いたことのある言葉を増やすことで、ボリューミーな基本講義に対する抵抗を無くそうというものです。

この講義は、そのためのツールとして展開させていただいていますので、鑑定理論の講義が始まる前に消化していただくと良いと思います。

2.も同じような発想ですが、プラスして「1度は聴いた」という安心感も得ようという手法です。

これをやる場合、予習も復習もしない代わりに、1日2コマ分×10日で1教科聴き終わり!位のスピード感でやるほうが効果が高いです。

スケジュールには予備日を+月1くらいで見直し

上記を踏まえて、ご自身のスケジュールに落とし込んでいただくわけですが、立てた予定は必ず遅れるものです。

で、遅れが続くと、それがまたストレスになってしまいます。

ですので、週に1日は予備日を作って調整できるようにしておくことと、月1くらいで見直しを行うことは徹底して頂ければと思います。

やるべき時にやるべきことをやるに対応する戦術

免許を取ったばかりのビギナーが4輪ドリフトの練習をするって言い出したらどうします?「志は買うけれど、それより先にやることがあるよね」ってアドバイスしますよね!

それを勉強においても認識しようというのが、この戦略でした。

これを戦術に落とし込みますと、以下の3つです。

基本講義の段階では、暗記・応用論点・問題演習等無視

これは戦略のところでも軽く触れた内容ですが、大事なことなのでもう一度。

暗記などは分かってからのほうが効率的ですし、応用論点・問題演習は基礎が出来ていないのにやっても空回りするだけです。

基本講義機には、基本的な部分をしっかり理解することのみに注力してください。

基準の暗記よりも、基準の内容を○○弁で言えるか?を重視

とはいえ、みんなが言う「基準の暗記」は気になると思いますが、ここは「基準の内容を○○弁(ご自身が普段話すことが・私なら大阪弁)で言えるか?」という事に注力しましょう。

これが出来るということは、基準の内容を自分の言葉に落とし込んで理解できているということです。

こうなっていると暗記でよくある「全部飛ぶ」という現象は起こりえませんので、安全性が高まります。

また、最悪論文の場で、自分の言葉で書いたからって、0点がつくなんてことは有り得ません。

こういう勉強をしておけば、基準の暗記は、最後の最後に「再現精度を上げてやる」努力をするのみでOKになりますので、まずはここから始めてください。

答練では安定した20点を取りに行くことから始める

不動産鑑定士試験では、論文試験が勝負になりますので、論文対策も気になるところでしょう。

これについては、また別途詳しく書きますが、今の段階で押さえておいてほしいのは、「40点もあれば10点もある」という状況より、「安定して20点」の方が合格可能性が圧倒的に高いということです。

※鑑定士試験の論文は1問50点満点です。

なぜかというと、40点もあれば10点もあるという状況は、暗記だよりで理解にムラがある方の典型的なパターンだからです。

逆に安定20点というのは、基本的な理解はあるが、暗記不十分+答案の書き方に不慣れな方の典型パターンです。

暗記も技術も、基本的な理解があれば後からでも伸ばせますが、基本的な理解を直前期に伸ばすのは困難です。

答案練習期には、応用答練は安定20点・直前答練で安定25点・本番で35点というイメージで積み上げて行きましょう。

お疲れ様でした!

第1週目の第4日目、お疲れさまでした!

今回は、前回ご紹介した3つの戦略に、それぞれ3つの戦術を対応させました。

  • メリハリをつけ、学習範囲を広げない
    • 更に思い切って絞る
    • 頭から何度も繰り返す
    • 重要度順に少しずつ増やす
  • 全体スケジュールを俯瞰した学習計画を立てる
    • 分からなくても良いので、とりあえず消化
    • 1回斜め聴き等も有効
    • 週1予備日・月1リスケ
  • やるべき時にやるべきことをやる
    • 基本講義機は、暗記・応用・問題演習全部無視
    • 暗記より「○○弁で言えるか?」から始める
    • 答練は安定20点から始める

なんともボリューミーになってしまいましたが(苦笑)、結構重要なことですので、折りに触れて参照頂ければ幸いです。

第5日目では、以上を踏まえた鑑定理論勉強のお勧めの流れについて解説させていただきます。。

まだ余力のあるという方は、よろしければ以下のリンクから第5日目にお進みください。

⇒ 不動産鑑定評価理論学習(インプット期)のお勧めの流れ

また、今回の内容に質問等のある方は、k-usui☆usui-rea.com(☆を@に変えてください)までメールしていただけましたら、概ね1週間程度で回答するよう努力します。

尚、メールを頂く際には、『不動産鑑定理論基礎講座本編』を読んだ旨・ご自身のお名前は必ずご記入くださいね。

それでは引き続き、どうぞよろしくお願いします。

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